「耐える女」ではなく、正直な私で【アサーティブのスタートライン】
こんにちは、りんとの谷水です。
私は歌を歌うのが大好きなのですが、最近は歌う歌が少なくなってきて、カラオケに行く機会もめっきり少なくなりました。
演歌が好きだった
実は、高校→大学→勤め始めてからの数年は、演歌が好きでよく歌っていたのです。その当時流行っていた演歌の中で描かれる女性像は、「耐える女」「尽くす女」「待つ女」が多く、「男性を陰で支えるのが私の幸せ」となるパターンでした。
その歌詞に疑問を抱くようになってしまった頃から、歌えるものが少なくなってしまいました(笑)。
♪あなた(恋人)が奔放に生きるのを支えるのが私の役目~~~なんて内容があれば、【なんでいつも女性が支えなあかんの!】と、ツッコミを入れたくなるし。
♪夜遅く帰宅するあなたの帰りを、起きて待っているわ~~~ ←【そんなん、いつまでも起きて待ってられへんわ!しんどいもん】
♪あなたの為なら、どんな苦労にも耐えます~~~ ←【限度があるわな!】
というように、ツッコミどころが満載となると、もう歌えません(笑)。
女性はそうするもの?
よく考えると当時の私は、女性の役割を歌からメッセージとして受け取っていたように思います。自分のことは後回しで、かいがいしく世話を焼くことが常になっていました。自分自身が望んで行った行動というよりは、女性はそうするものであると思い込んでいたようです。
雑誌からの影響も大きかったです。
『彼に好かれる○○』、『もてるための○○テクニック』などの情報を得て行動していたように思います。
知らない間に、メディアから受け取る情報も大きく影響します。
自分の気持ちに耳を傾ける
以前、女性対象のアサーティブ講座の講師をした際に、参加者の方が「自分の行動は、自身が望んで行っているのか、社会的役割として刷り込まれているが故の行動なのかわからないことがある」と感想を聞かせてくださったことがあります。
そうなんです、“普通”と思っての行動を、取り立てて考えたことがない人は多くいると思います。そんな場合は、「私は、どうしたい?/どう感じている?」と、ご自身に訊いてみることをおすすめします。
何も考えずに行っている行動を、一度立ち止まって考えてみると、その時はわからなくても、時間と共に気付くこともあります。
ちなみに、先程の歌詞へのツッコミ【 】内の言葉は、自分の正直な気持ちです。本当に自分が何を感じているかに軸足を置くと、このようなつぶやきになります。
自分の気持ちを大切にすること。それは、自分も相手を大切にするアサーティブのスタートラインとなります。